無農薬・有機栽培の安全神話
【植物の防衛本能】
しかし無農薬、有機栽培の全てが安全なわけではなさそうだ。
植物が本来持っている防衛本能がある。
あるストレスにさらされると元々身体の中に持っている毒の量を増やし、自分の身を守るというのだ。そのストレスとはもちろん虫などに食われる時の事で、その時に生成される化学物質を「天然農薬」や「天然毒」と呼ばれるらしい。
全く聞いた事がない方には、にわかには信じがたい話だと思うが事実だ。
問題なのはその毒性だ。
カリフォルニア大学のエイムズ教授による調査では、野菜や果物に入っている天然農薬の量は、残留農薬の量の1万倍にもなるという。無農薬は安全だと信じて疑わない人は、農薬を使用した野菜や果物より1万倍も多い天然農薬を食べている事になる。
【有機栽培の肥料も問題に】
有機栽培で使用される肥料に堆肥というものがある。
堆肥はこれまであまり問題視されてこなかったが、最近「動物性堆肥」なのか「植物性堆肥」なのかを気にする方が出てきているようだ。
「動物性堆肥」には家畜の糞尿や血肉が含まれる。「植物性堆肥」は米ぬかやもみがら、枯葉などで作られる。
この「動物性堆肥」を使用した方が成長が早いのだが、土壌が窒素過多になるおそれがある。そうなると作物中に硝酸態窒素というものが含まれ、摂取した人間の体内で発がん性物質になるらしい。
その他危惧される問題としてO-157やサルモネラ菌などの病原菌の危険がある。
【何を判断材料にするか】
ここまで読んで「無農薬・有機栽培は危険なんだ。。。」と思った方は残念ながら今後も一方的な情報に振り回されてしまうだろう。
確かに無農薬・有機栽培が100%安全・安心では無い事は理解できる。自分もそのような節があったので盲信だったと反省している。しかしだからといって農薬がOKではなかろう。農薬を使っている、作っている、販売している関係者はこの手の話を都合の良いように拾い上げて披露する。逆に無農薬・有機栽培の関係者はこの問題には触れようとしない。
どちらからも一方的な情報しか流れてこないのだから、私たち消費者が個々で判断するしかない。「無農薬・有機栽培」という言葉だけで本物を選んでいる錯覚を改め、本当の意味での本物を選ばなくてはいけない。その基準はそれぞれにあり、「農薬も基準以内だから大丈夫でしょう」という人もいれば「やっぱり無農薬じゃないと」という人もいるだろう。それで良いと思う。
例えば私はこの事を知って、単純に「無農薬で徹底的な防虫」を行えばいいじゃない?と思った。そもそも無農薬の自然農法を行っていれば、窒素分が少ないために虫にもあまり食われないという。しかし完全に食われないわけではないだろうし、そのような土壌になるまでにも数年かかるだろう。収量がともなわなければ農業は続けられない。「無農薬で徹底的な防虫」を実現させれば今まで以上のブランドができる事になる。
大事な事は売手やマスコミの一方的な情報や先入観で簡単に判断しないこと。この記事を読んだ後に、もう一度ご自身で「無農薬・有機栽培」について調べなおす位の慎重さがあれば、この先何が自分にとって本物なのか判断できる人に近づけるのかも知れない。
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2009年7月22日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:コラム
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